手ぬぐい染め方を一緒に勉強しましょう
手ぬぐいの染め方には本染めである注染(ちゅうせん)・手捺染(てなっせん)クレア染めと機械染めなどがあります。
生地に型をのせて生地の染めない部分に糊をつけて生地を折りたたみながら染める方法です。
注染は生地の表裏が同じに染まります。
染料は布の下側に抜けるため、布の芯まで染まるので吸水性・吸湿性がよく蒸し暑い日本の気候にぴったりです。注染には、一色染め・差し分け・細川染め・ぼかし染め・抜染(脱色)などの手法があります。
白い晒(さらし)生地に柄を染めます。
白い晒(さらし)生地に 一 色の染料を用いて生地を染めます。
地色に白い柄が映えます。
1枚の型紙で同時に2色以上を染める手法です。
糊で土手を作って色を染め分け、色と色が混ざるのを防ぐため、ある程度間隔を開けて柄を作ります。
2枚以上の型紙を使って染める技法で、1枚の型紙ごとに「糊付け・染色・水洗い・乾燥・地巻」を繰り返す、大変手の込んだ染め方で高度な技術が必要です。
浮世絵・東海道五十三次・富嶽三十六景などが細川染めで染めてあり版画絵の様な表現が出来ます。
東京の鳶職さんの間では大変好まれている染め方です。
上田屋豆知識
細川染めの名前の由来は、江戸時代にさかのぼり、肥後熊本藩の大名細川氏が、 何事も常に二度やらなくては気がすまず、神経質な性格が、染物へと姿をかえ現代に伝わったというお話です。
注染ならではの技法で、糊で堤防を作らず、色の濃淡や色ぼかしを演出する技法で濃い染料と薄い染料を同時に流し染めていくことで絶妙な濃淡を描き出します。
ぼかし染めの手ぬぐいは絵画のように美しく飾り用の柄によく使われます。
クレア染めなどで手ぬぐいの生地を染めた後に、脱色剤を使い脱色後に差し分けなどで染める方法です。
但し、脱色するため多少生地が傷みます。
数枚の和紙を柿渋(かきしぶ)で塗り固めた「渋紙(しぶがみ)」から出来ていて、渋紙を手彫りして紗(しゃ)を貼ります。
渋紙は紙でありながら耐水性があり、繰り返し使うことが出来ます。
現在では、渋紙を作る工場はごく僅かで、型を彫る職人さんも減ってきているため、貴重な技術となりつつあります。
模様の部分を彫り、染め上がりは模様が白くなり地が染まります。
模様部分を残してその周囲を彫り、染め上がりは模様部分が染まり地色が白くなります。
模様の輪郭染だけを彫り、染め上がりは模様の輪郭が白く残り全体が染まります。
模様の輪郭染を残しその内側と周囲を彫り、染め上がりは模様の輪郭だけが染まります。
染料と水を混ぜた液体染料を使い、糊は色を染めない部分につけます。
一色ごとに型を作り、糊に色(染料や顔料)を混ぜて刷り込むことによって生地に色を浸透させる方法で写し染めといわれ、一般的に(ハンド)プリントと呼ばれています
生地に裏表があります。
細かい柄や多色使いの表現ができデザイン性の高いものが作ることができます。
比較的コストが安くなります。
型紙を一色ごとに型紙を作ります。
生地全体を無地一色に染めた生地を「クレア」といいます。
一般的には、地色(クレア)は薄い色で染め、柄の部分を濃い色で染めます。
機械捺染と呼ばれ、機械で染める方法です。
一般的にはプリントとも呼ばれています。
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特岡(とくおか)岡木綿(おかもめん)の由来
特岡・岡木綿の由来は、現在では、愛知県の知多地方が主産地ですが、江戸時代から栃木県真岡地方でつくられていた上等な木綿の生地のことを真岡木綿(もおかもめん)というところからきているそうです。
現在では、浴衣(ゆかた)や手ぬぐいに使われる上等な木綿の生地のことを岡生地(おかきじ)などと呼び、やわらかな肌触りや、染め上がりのよさで評判です。
手ぬぐいはなぜ両端が切りっぱなし?
手ぬぐいは両端が切りっぱなしになっていますが、端を縫わないことで手ぬぐいの乾きが早く、汚れやホコリがたまらず衛生的で、高温多湿の日本の気候に合っていると言えます。昔からの知恵の様です。
新しい手ぬぐいは最初のうちはほつれますが、何度か洗ううちに落ち着いてきてほつれも自然ととまります。洗ってほつれたら長く出た糸の分だけはさみで切ってお使いください。
色落について
染め物ですので色落ちは避けられません。
ご使用の前に水洗いをおすすめしています。